猛勉強中!? ~ 真澄目線 ~

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変だなぁ、って思って質問したのだけど… 「『ミィの中に、“俺の”を入れなければ、セーフ』だ。 それ以外の行為ならば、全く問題無い」 「ひぇっ!?」 ななっ、なんてコトをいうのですかっ!? 驚きの余りに、変な声が出ちゃったよ。 …私の驚きを華麗にスルーして(何時ものコトだけど) 頬に添えられた手は、そのままに。 意地悪な笑顔が近付いてきて… 「俺を誰だと思っているんだ? “謀略”“根回し”“強行”は、お手の物だぞ?」 「…ですよね…」 私の目の前に居るひとは、“完全無欠の魔王様”。 目的は必ず果たすし、その為の策は決して抜かりは無い。 「良く分かっているじゃないか」 ダダ漏れしていたみたいで。 要さんは褒めてくれる様に、親指で私の唇を撫でた。 「っ…」 只、それだけなのに又、身体が震えちゃう… 「良い顔だ…益々、好きになっていくな…」 うぁぁ…要さんの顔がっ、物凄く色っぽいよぉぉ… 男の子なのに、どうして、こんなに? これ以上、出来ない位に、胸がドキドキしちゃってる。 「色っぽい?俺が? 俺よりも、ミィの方が“艶っぽい”。 興奮して、収まりが付かない位に、な…」 そう言って、唇が触れる寸前の至近距離に整った顔が。 「口を開けろ。“手当”も兼ねるぞ」 意図が分からないけれど、言われるままにしたら… 「イイコだ」 要さんはニヤリと笑って、私の後頭部に手を添えて… ひゃあっ、コレ、って。 漫画であった、ディープキスではありませんかっ! 頭がクラクラして、身体も今まで以上に… ゾクゾクしちゃうのです… …要さんを“信じて”いるから、恐く無いけれど… 湧き上がってくる感覚を、どうしたら良いか分からなくて。 懸命に要さんに、すがりついてしまっていた…
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