猛勉強中!? ~ 真澄目線 ~

8/14
前へ
/442ページ
次へ
…深く口づけられた真澄は、暫くして… くぐもった声と共に身体を震わせ、意識を手放した。 要は力を失った身体を支え、唖然とした顔で澄を見詰める。 「…コレだけで…気絶する程、イくのか?」 (アレとかしたら、どうなるやら…) “したい事リスト”を頭に浮かべ、苦笑した。 …真澄を抱え上げ、ベッドのある司の部屋へ入っていくと… 「生殺し、おつでっす」 読書中であったらしい司が、意地悪な笑顔で声を掛けて来た。 「表へ出ろ」 「『収まりがつきません。 発散させて下さい』だろぉ?」 「何とでも言え」 「クク、良いぜ、付き合ってやんよ。 どうせ、俺もだし。 このまんまじゃ、寝られやしねぇ」 司の言葉の後… 双子は互いの下半身へ目を遣り、苦笑した。 「先にミィを寝かせる」 「おうっ」 要が真澄をベッドへ寝かせた後… 司は右手を伸ばし、柔らかな頬へ触れ。 愛おしげに撫で、唇を重ねた。 灼熱のオーラが口移しに注がれていき… 暫しの間の後、唇を離した。 「ミィを困らせちまうからさ。 もう…起きている時は、しねぇ…」 切なげに揺れる、ルビーカラーの瞳… それを一瞬で振り払い、司はニッと笑った。 「さて、行こうぜ」 …双子が屋上へ行くと… そこには孝と獅子族の親衛隊の者が数名居た。 「我等も」 「おうっ、良いねぇ~。 俺達の“煩悩払い”に、付き合ってくれんだ?」 「遠慮は無用にて」 司の言葉に皆は笑顔で頷き、双子を取り囲んだ。 「実戦訓練を兼ねて、“一対多数”で行きますぞ」 「「応っ」」 応えるなり、孝を含む親衛隊の者達は。 双子目がけ、一斉に飛び掛かっていった…
/442ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加