猛勉強中!? ~ 真澄目線 ~

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「な、何故に!?」 「ココで無ければ、寮になるが?」 “魔王様”はニヤリと意地悪に笑って。 右手でスカートの裾を、太腿が見えるまで上げて… 耳朶をカプリ。 そうされただけで、声が出て身体が震える… 「コレを、奴の前でするんだな? それ程、俺と仲良しなのを、見せびらかしたいか」 笑いを含んだ、意地悪な質問。 つ、司さんの前でっ、今みたいな事をっ!? 「むっ、むりぃ…」 今でも恥ずかしいのに、司さんに見られるとか。 恥ずかし過ぎて、死んじゃいそうですっ。 「だったら引き続き、ここで“お勉強”だな。 『宜しくお願いします』は?」 「…よ、宜しくお願いします…」 選択肢を全て潰されちゃった感、半端ないのですが!? でも、それは口には出来ませんっ。 「クク…随分、葛藤していると見た。 だったら、機会をやろう。 『何だ?異論あるか?我が儘な奴だ。 仕方ない。勝負して勝てば、どんな無茶ぶりでも聞いてやらんこともない』」 意地悪な笑顔で要さんは言った。 あ…これって、入学した日の遣り取りだ… こんな小さな会話を、要さんは覚えてくれていた。 そう思ったら、フッて湧いたインスピレーション。 『再会する、ずっと前から。 このひとは、私を想い続けてくれている』って… 未だ、口にしてはくれないけれど… 向けてくれる感情は、きっと。 私を“愛している”のだと想うの。 言わないのは、私を… 悩ませない為に、焦らせない為に…
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