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ね、要さん…
本当の貴方は、照れ屋さんなのでしょう?
だから、意地悪な笑顔で色々、言っちゃうのよね?
ふふっ、そう思ったら“魔王様”が可愛く見えてきちゃった。
「俺は“受け身”など、真っ平御免だ」
コバルトブルーの瞳が、急に据わっちゃった!?
「ひぃ!?」
ま、又、ダダ漏れを?
「俺は“される方”ではなく。
“一方的に、したい放題する方”だ」
何だか…“魔王様”のご機嫌を、かなり損ねたみたいで…
据わった目のまま、私の唇をペロリと舐めた。
「勇猛果敢なる虎族の俺に、“可愛い”などと。
俺の凄さが未だ、理解出来て居ないのだな」
至近距離に顔を置いたまま、意地悪な顔で…
「早く発情しろ、嫌という程、思い知らせてやる。
一晩中、ベッドから出してやらんからな?」
「ひぃ!?」
凄い事を、言われてしまったよっ。
でも…『早く発情しろ』と言われても…
どうすれば良いか、分からないのですが。
「日々、予習と勉強に勤しむ事だ。
そうすれば、“早く抱かれたい”と身体が準備を始める」
…安定の、断言口調…
間違えるとは、1ミクロンも、思っていらっしゃらない。
流石は“完全無欠の魔王様”です…
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