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「写真で見た時にね、可愛い過ぎて“本当に生きてるの?”って。
心配しちゃったのよ?
ああ、良かった!ちゃんと生きてるわ!
偉いわね!いいこ、いいこ!」
何か意味分かんねぇってば。
ミィが困惑してんじゃねぇか。
「…お褒め頂いて?
…ありがとう、ございま、す?」
「きゃ~、かわいいん!
小首傾げちゃって疑問形で返すとか、萌えすぎるわっ!」
益々、興奮してゴロゴロスリスリする、“元女帝”。
んでその様を剛先生が見て、ドン引きしつつオヤジに質問。
「…俺がモウロクしちゃいねぇなら…
お前のカミサン十代の身空だった時、疑問形で喋る奴は大っ嫌ぇで。
言いでもしようモンなら、しばき倒してなかったか?」
「…お前の記憶に支障は無い…」
「そうか…なら、良いな…」
オヤジの返事を聞き、剛先生は静かに立ち去ろうとしてるし。
「ちょおっと、待って下さいよっ!
ウチの母親から、ミィを取り返してっ!
お願いだからっ」
アンタが止められなかったら、誰が止めんだよっ!
ウチのオヤジ、昔っから“尻に敷かれ亭主”なんだから無理なんだって。
「ヤなこった。俺、お前達の母親、昔っから苦手なんだよな。
出来る限り、関わりたくねぇ。
どうしても、ってんなら渉にでも頼め」
髭親父はにべもなく言い、逃げやがった!
仕方ねぇから、渉叔父さんを見た、ら…
口パクで『い・や・だ・ね』だとぅ!?
「オヤジ、貴方の奥方、どうかして貰えないですかね?」
ダメ元で頼んでみた、が…
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