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「出来るなら、始めから野放しになんかしていない」
「「確かに」」
ヘタレ返事に要とハモっちまった。
な~んか、さ…
俺達がミィを大好きなのって…
可愛くて、頼りなげなトコがメッチャイイ!って、思う訳さ。
コレって…多分、いや、確実に…
「俺達の好みがミィなのは…」
「確実に、母さんがげんい…コホン。
母君の、あの様子からだろうな…」
…あの、要がメッチャ言葉を選んでるぞぉぉ…
俺達(オヤジ達含んでだが)、どんだけウチの母親がコワいんだっつ~のっ!
結局…我等が母親はミィを存分に堪能した後。
息子達との挨拶はソコソコに済ませ、帰っちまったとさ…
あの後、ミィは晃の母親と匡の母親、豊の母親にまで。
もみくちゃにされ、抱き潰され。
保護者達が帰った後…
まるで嵐に巻き込まれちまったみてぇに、髪がグチャグチャ。
「嬉しかったけど…疲れました…」
「「ブフッ…」」
疲れ切った顔で言うミィに、可哀想なんだが俺達はついつい笑っちまった。
終わっちまってから今更(口には出せねぇが)、渉叔父さんが近付いてきた。
「これだけ人気者になったんだ。
真澄の里での安全は約束されたね」
「すんません。どぉいう事っすか?」
イキナリ何、言い出すんだ、このオヤジは。
要も俺と同意見らしく、ちっとばっか反抗的な目ぇしてた。
「考えてみなさい。
あれ程、パワフルな者達が、皆、こぞって真澄を可愛がってくれるんだ。
これなら、里に帰っても安心だろう?」
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