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「オレの・・・『花嫁』
永久(とわ)なる、『伴侶(はんりょ)』―――」
「っ・・・ぁ―――・・・!!」
琳樹のその言葉を引き金として。 突然由鈴は胸に、先程噛み付かれた時以上の、灼(や)かれるような激痛を感じ。
反射的に身を折り。 悲鳴も上げられずに、歯を噛み締める。
「痛っ・・・ぅ―――!!」
そしてついには、目の前が真っ白に染まり。
激痛に耐えきれず、由鈴は意識を手放し。 ぐったりと気を失った。
―――陶然(とうぜん)とした眼差しで、見つめてくる。
黄金色の瞳の光を、感じながら―――・・・。
第一章 《小さな竜》
完
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