闇鍋 VS 光鍋

3/13
前へ
/13ページ
次へ
 具材を切りながら、僕は鍋バトルの説明を受けた。僕は光の勢力、ミヤさんは闇の勢力に決まった。バトルを主に左右するのは、僕たち使役者による具材のコントロールらしい。 「具材をコントロール……って、どうやるんですか?」 僕はえのきをほぐしながらミヤさんに尋ねる。 「学生のときに幻想生物学の実習でテレパシーとか催眠使ったよね? あれと同じ要領。鍋世界の中では具材も意思を持つから、そういう魔法が利くんだ」 基本的な魔法でなんとかなるなら、やってもいいかな。僕は乗り気になってきた。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加