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「今まで、黙ってて、すまん。でも、お前に彼氏が出来たようだから、心配し過ぎたら、犬のシロウに戻れなくなったんだ」
桐島課長は、不安そうな、しょんぼりとした顔になった。
こんな課長は、見たことない。
ちょっと、捨てられた仔犬みたいで、哀愁があって、今までよりも惹かれてしまうじゃないか!
「と、とにかく、桐島課長が嘘を吐く変態だとは思えないので、一応、お話は信じますね……」
あたしは、仕方なく言った。
「おお、そうか! ありがとう!」
桐島課長……いや、犬のシロウは、しっぽを振らんばかりに喜んだ。
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