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「…A Dating apps?」
(…デートアプリ?)
ヤードで書類整理をしていた和樹は、リバプールで発生したストーカーの案件についてアレックスがもたらした思わぬ情報を聞いて思わず机から身を乗り出した。
「Yes, The stalking man had been registered Tinder, Lucy said to me.」
(ああ。あのストーカー野郎、Tinderに登録してたんだとよ。ルーシーが話してたぜ)
「Hmm…Tinderにね…そういや俺も興味本位で覗いた事あったっけな」
そう呟くと、ノンカフェインのコーヒーをがぶ飲みした。
『Tinder』とは、気軽な出会いを目的としたマッチングサイトの事であり、英国でも特に若者に人気があると言われている。
同居人のエヴァンスが現在の恋人と出会ったのもそこだったが、和樹自身は職業柄そこに深入りしようとは思わなかった。
「Say, do you know where is Nate?」
(なあ、そういやネイサンは?)
アレックスは、開いたままになっているラップトップに目をやった。主は不在であった。
「I dunno…」
(さあ、見てねえけど…)
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