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「…智樹先輩、どうかしましたか?」
思わず、日本語でそう尋ねた。日本語のわからないマギーさんがきょとんとしてこっちを見ていた。
「あ…、いや。何でもねえよ。Never mind.」
智樹先輩はエドワードさんとマギーさんにそう言うと、グラスに注がれた林檎酒を飲み干した。
*
「…Now, Thank you for joining our lunch. Bye, Tomo.. Aya, please regard to say your friends.」
(…それじゃあ今日は会えて嬉しかったよ。アヤ、寮の友達によろしく。気をつけて)
「Thank you for your invited, sir and miss! I really had a lovely time!」
(今日はお招きいただいてありがとうございました.。すごく楽しかったです)
「See you soon, Edward, Thanks a lot.」
(それじゃあまた大学でな。ありがとう、エドワード)
数時間後、あたりが暗くなりはじめた頃に智樹と彩はマギーのフラットを後にした。
歩きながら、智樹は先ほど食事の最中に起きたことを思い出していた。
(…変だな。確かに物音がしたような気配がしたのに)
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