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2. デスパレートな男達
*
「…A Party?」
(…パーティーに?)
授業後の教室にて、教え子の一人であるソフィアから差し出されたチケットを一瞥するや、智樹はそう口にした。
会場は、ロンドンのこじゃれたレストランになっている。
「Yes, sir. My friend will be supposed to held casual party on this weekend. Would you mind if coming with me?」
(はい、教授。友達が週末にそこでちょっとしたパーティーをするって言ってて。良かったら一緒に行きませんか)
ソフィアはそう言っておずおずと口にした。ブルガリア出身の彼女は栗色で色白の整った顔立ちをしていて男子からの人気が高いが、本人はどういうわけかあまり関心がないようだった。
「―No, thanks. I’m not interested in.」
(―悪いが、俺はこういうのに興味がなくてな)
智樹はそう言うと、チケットを返して教室を出て行った。ソフィアはその背中を落胆した表情で見送ると、チケットに目を落とした。
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