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「例えば、む「却下です。」」
「こん「却下です。」」
「カブ「却下です。」」
「あの!言う前に却下は酷いと思います。」
「無理なものを却下しているだけです。」
「言いかけじゃあ、わからないでしょう!」
「私、心読めるので。」
真顔で言っているけど、目が泳いでいる。絶対嘘だ。
「もしかして、苦手なんですか?」
「べ、別に。」
「じゃあ、出来ますよね?」
「専門外なので、無理です。」
「専門とかあるんですか?」
「女神でも、得意不得意があります。あれは不得意なのでやりたくないだけです。」
「そうですか。それでもって言ったら?」
「表現の出来ない生命体になりますよ…?貴方はそれになりたいんですか?」
「いえ。そういう訳では無いです。」
「では、何ですか。からかうのはやめてください。いい加減決めて頂きたいのですが。」
「…すみません。女神様が得意な転生や他の人の例はありますか?」
「例ですか。電化製品や衣類。あと、貝や石もありました。得意なのは特に無いです。」
「何でもって感じですね。」
「私もそう思います。」
《ジリリリリン♪》
急に、目覚ましのような音が鳴り響く。
「時間切れ、ですね。」
「えっ…。」
「私、早くしてって言いましたよね。遅過ぎです。」
「僕は、どうなるんですか!」
「ランダムに異世界転生します。お気をつけて。」
座っていた椅子がガタンと音を立て下に下がる。すると、ブラックホールのような穴が突然現れ、僕は落ちていった。
「うわぁぁぁぁぁ!!!!」
「ご武運を。」
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