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01.毒親
最近は『毒親』とか『親ガチャ』って言葉をよく耳にする。というか、時代と共に言葉や意味合いは変化するので、実際には耳にするんじゃなくてSNSやネットニュースで目にする、が正しい。便利な言葉だけど、妙に軽い気もする。これも時代か。
僕が生まれた時代は昭和後期。ある意味世紀末だ。今では信じられないようなことが、家庭で、学校で、社会で、テレビで行われていた。ノーコンプライアンスな時代。同年代の方は『あったあった』と懐かしがり、若い世代の方は『嘘でしょ』って感じになるだろう。
親ガチャに外れたと思っている君にも、まだチャンスがある。エブリスタでは味志ユウジロウを名乗る僕は、リアル世界では上場企業の部長を拝命している。100%文系人間なのに理系っぽいセクションの責任者だ。日本語しか話せないのに海外での仕事もしている。だから、よっぽど君たちの方がチャンスはあるはずだ。
早速、横道に逸れたが、仕方ない。エッセイはプロットのない小説と同じだ。え? 味志はいつもノープロットだろう、って? そうだった。でも初エッセイだから許して欲しい。
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