愛は面倒臭いなんてどの口が言う

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 だからって大金を積んでスピリットエッグを買うなんて。  まだ見てもいないスピリットエッグに嫌悪感すら覚えている自分に明日香はうんざりする。  こんな思いを抱いてしまう自分と、抱かせる森宮礼に苛立ちながら半分あきらめてもいる。  ─あなたの時別になりたい。  その願いは叶えられるのか、永遠にかなわないのか。  本当に面倒臭い。  それでも、さよならと背を向けることができない自分が嫌になる。
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