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「さっさと見せなさいよ」
「内緒だぞ」
「わかった、わかった」
「誰にも言うなよ」
ぐいと大きな目を寄せて言う。
「僕がスピリットエッグを持っていることは秘密なんだからな」
「わかっているってば」
誰にも言ってはいけない、秘密。それを教えてくれるということは、自分は特別な存在だと思っていいということだろうか?
少なくとも信用してくれている、ということには違いないのだろう。
なにしろ幼稚園から今日に至るまで二十年近いつきあいになるのだから。
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