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しかし性格に多少の欠陥があろうとも、その後ろに森宮グループがついていてお金もあるとなれば、興味を持つ女子がたくさんいたって不思議じゃない。
「愛ってなんだろうね」
自動販売機で買った「苺オーレ」を持ったまま、めずらしく礼が肩を落とした。
「どうしたの、急に気味悪いことを言わないでよ。ひょっとしてふられたの?」
礼はストローをぶすりと挿して、桃色の液体をちゅるりと吸い上げた。
「いや。ふった」
「へえ。なんで」
「苺オーレの良さがわからなかったから」
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