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昔の私に言ってあげたい。それがこのタイトルの言葉。
人に合わせてばっかりだった、私に言ってあげたい言葉。
流行っているものやバズっているもの。それを知らなければいけないような強迫観念。私はそれに追い回されていた。
自分の好きなものだけ追っかけて周りの流行になびかないだけで『逆張り、陰キャ』認定される。それが怖くて怖くて。
友達って素晴らしいものだったはずだよね。
なのにいつの間にか『トモダチ』っていう言葉が、面倒や恐怖の対象になってしまっていたと思う。私は正しい友情というのを結べていなかった。
理解し合えて、興味を共有出来る友達。学校に行っていれば普通に出来ると親や先生が考えている友達。
そんなに、簡単じゃないんだよ。
もし趣味の合う人がいたとしても、仲良くなるのは自然にじゃない。運命とか摂理とかそういうのってそうそう働かない。
クラスの隅から興味のある会話が漏れ聞こえてきたって、そこに割って入れるのはツワモノだ。私みたいな奴は、声をかけて良いのか分からないんだ。
はたから見れば簡単なこと。簡単で、難しいこと。
アイドル。
――偶像崇拝、憧れのもの。
それって私にとって華やかなスターじゃなく、真の『友達』だった。
そんな青春。
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