第二章 ノリコの憂鬱

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「ノリコ! 昔からそうだけどアンタは消極的すぎんのよ! こんなのもう会わなきゃ解決しないんだしさ! そもそも、このままじゃ私の気だっておさまらないし!」 「どうしてカオリまで……」 「自分の友達をこんな目に合わせられて黙っていられると思う? 場合によっては一度ひっぱたいてやんなきゃ気が済まないよ!」 「やめてよ、そんな事……」 「ヤダ、やめない!」  そうして私は、カオリに手を引っ張られて無理やり立ち上がらされると、そのまま手を引かれてトモヤの勤める笹塚まで出かけることになりました。
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