汗と自覚

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「8月の真昼間って、こんな暑いんだったね。忘れてたや。」 「もう8月も下旬だぞ?今思い出すって、今日までどうしてたんだよ。」 「天文部は夜にしか活動しないし、日中もずっとクーラーの効いた家にこもってるから。」 「なにそれ、貴族じゃん。見ろよ俺のこの焼け具合。」 「すごい。全然色、違うね。」 彼は折り曲げたシャツの裾から、淡い肌を覗かせた。普段目にしている小麦色のそれとの対比が、運動部の勲章のようで、僕には格好良く見えた。
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