汗と自覚

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汗と自覚

「重いだろ。持つよ。」 「いや、飲み物も持ってもらってるのに、悪いよ。大丈夫。」 「いいっていいって!」 僕が両手でなんとか持っていたダンボールの束を、野球部の日下部は片手でひょいと持ち上げた。真っ白な歯を見せて、ほらな、と笑いかけてくる。僕は天文部の名に相応した白く薄い腕を、恨めしくさすった。 「しっかし、あっついなー。」
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