永遠の夏休み

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突然世界が感染症に巻き込まれて、毎日コロナについてのニュースで、世間の人の話題や気持ちがすっかり暗くなってたある夏の出来事。 世間の皆さんは、知らない人も多いと思いますが「なりきり」と言う、ネット上で普段と違うキャラクターを演じる遊びが20年前ぐらいから存在がありました。 最初は、既存のアニメキャラの設定や口調で、同じ趣味の人とメールをするごっこ遊びに似たルールでしたが、キャラクターもオリジナルで創作してリレー小説の様にストーリーをその場でアドリブで作る文化が生まれました。 ツイッターにもそのオリジナルのなりきりを動かすプレイヤーが沢山在籍していて、各々の好みの人物を創作して交流して遊ぶ界隈があります。 私のキャラクターは男性で料理が得意です。 フォロワー様も料理上手だったり、イラストが上手だったり、面白い人が多いのです。 そして、コロナで実際のイベントが中止ばかりで、お祭りも旅行の話もはばかられる時期に、フォロワー様のある方が、焼きそばを作って写真を上げて「気持ちだけでもお祭り気分を楽しみたい」と8月にそれをアップしたのを見て、私もと、買って来た飴に食紅で色をつけて林檎に絡めて割り箸を刺してリンゴ飴を作り、焼きトウモロコシと同じく焼きそばも作って写真に上げて、ネットで縁日ごっこで盛り上がりました。 その時別のフォロワー様も、ツイッターのなりきり仲間で同じ日時に、自分達が花火大会や縁日を浴衣を着たイラストを描いて上げたり、絵を描けない人には浴衣姿を描いて上げたりして、共通の楽しい話題にひとしきり盛り上がりました。 創作やオタクの人間関係で嫌な事は、昔はそれなりに多かったと思います。 でもやっぱり、想像力が豊かな事で、誰かと繋がって、ネット越しでも人間と交流を楽しめて良かったと今は思えます。 昔はツイッターは苦手ですぐ辞めると思ってましたが、7年が過ぎようとしています。 不思議と、ネットで人間関係がスッキリして来たら、リアルも人間関係で悩まなくなって来ました。 今も昔も、色んな人の文字と言葉に救われて来たなと実感しています。 ネット上の私は今年も24歳で若いままです(笑)
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