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「気を取り直して聞くよ?『あなたの座右の銘はなんですか?』」
「えーっと『三度目の正直』とか?」
「せめて現役合格してくれないと、待ち合わせデートもできないからね?」
「それは困るね! それじゃあ『仏の顔も三度まで』とか?」
「ねぇ『知ってる故事成語を披露するコーナー』じゃないからね?」
「そんならこれはどう?『三度の飯より君が好き!』」
「……そんな故事成語は無いけど、まぁ座右の銘としては悪くないんじゃない?」
「でしょでしょ?」
そう言って渚ははじけるような笑顔をみせた。
「けど、面接の回答としてはどうなのさ?」
僕は心を鬼にしてNGを出す。
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