私、毒婦なんです

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「いずれ生まれるであろう貴女の子が本当に王の子かどうかを見極めねばならないですからね。  ま、毒婦のくだりは黙ってて差し上げますよ」  いやいや。  どんだけ筒抜けなんですかっ、と思うアローナを更に脅すようにフェルナンは見る。 「いつまでもお手がつかないようなら、王は貴女に魅力をお感じにならないようだと言いふらして歩きますよ。  ささ、人妻がそんな色っぽくない人でも色っぽく見えてしまうような服装で、外に出てこないでください」 と言いながら、侍女たちに着せられた就寝用の薄い生地のドレスを着たアローナをフェルナンは部屋に押し込める。 「では、ごゆっくりおやすみください」 と言われ、扉を閉められた。
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