私、毒婦なんです

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 やがて、 「……申し訳ございませんでした」 とアハトが詫びてくる。 「いえいえ。  アハト様はなにもご存知なかったわけですから」  私がフォロー入れるのも変だなと思いながらも、一応、入れてみた。 「私を恨んでおられるのではないですか? アローナ姫」  そう問われたが、アローナは、いや~、と苦笑いし、 「よく考えたら、アハト様は私の恩人のような気もしてるんですよね」 と言った。 「恩人?」 と訊き返される。
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