そして、また夜がやってきた

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   どうやら、自分が寝ていると思ったようだ。  アローナの様子にそう思いながら、ジンが目を閉じていると、アローナはそっと夜具をかけてくれた。  寝台の端に行き、眠ることにしたようだ。  ……襲われるぞ、いいのか? とジンは片目を開けてその様子を窺う。  アローナはちょっとゴソゴソしていたが、すぐに寝息を立て始めた。  早いな、と少呆れながら、ジンは起き上がる。  反対側を向いて眠っているアローナの顔を覗き込んでみた。  なんの夢を見ているのか、アローナは笑って寝ている。
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