また、夜が来ました……

8/8
前へ
/358ページ
次へ
「よし。  明日からは厨房じゃなく、フェルナンのところに行け」  えっ? シャナ? と思ったが、そちらを見ることはできなかった。  強くジンに抱きしめられたからだった。 「ゴソゴソするな」 と耳許でささやかれ、逃げようと身じろぎするのをぴたりとやめる。 「いや、そこまで硬くならずに。  ……もうちょっとだけ、じっとしてろ」  ……はい、と小さくアローナは頷いた。
/358ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1219人が本棚に入れています
本棚に追加