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「私は僧侶ではありません。
それっぽい格好をしているだけです。
なんというか。
犯しがたい雰囲気が出るではないですか」
……なるほど、とアローナは頷いた。
「で、なんで娼館に行きたいのですか」
とアハトに問われる。
「ちょっと訊きたいことがあるのです」
とアローナが困った顔で言うと、アハトは溜息をついたあとで、
「わかりました。
ついていって差し上げますから、私がよく娼館に行っているとかおかしな噂を流さないでくださいよ。
あと、ジン様の許可をとってください。
何事かあったとき、私の責任にもなってしまいますから」
そうフェルナンと同じことを言ってきた。
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