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それからもう少し酒宴を楽しんだあと、レオは帰ることにしたようだ。
エメリアたちとともに、アローナも見送る。
「今日は楽しかったぞ。
エメリア、また来た折りには同じ芸妓をそろえよ」
とレオはこちらを見て笑う。
どうもアローナとアハトのことのようだった。
いやいやいや、とふたり同時に手を振った。
「こんなところで、レオ様と馴れ合っているところをジン様に見られては……」
とぐずぐずアハトは言っていたが、エメリアは、
「わかりました。
いつもでも手配致しましょう」
と勝手に請け負う。
おいおい、と金の亡者エメリアをふたりで振り返った。
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