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「私はお前の他に妻など娶らない。
私が愛しているのはお前だけだ。
お前がアッサンドラの姫だと知る前から、ただの貢ぎ物として此処に来たときから、私の心はお前だけのものだ。
いつか……お前の国にも行き、お前のご家族にもご挨拶したい。
このような娘を生み育ててくれてありがとうと」
……このような娘を育ててすみませんとか言われそうですけどね、と苦笑しながらも、アローナはジンの口づけを受けようとしたが、
「二人でアッサンドラに行くとか。
それ、絶対、なにか起こりますよねー」
という声がすぐ近くでした。
カーヌーンを手にしたシャナが立っていた。
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