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「私は本来、此処にいて、いないもの。
ジン様たちに接触することは控えたいですし。
ましてや、貴女のことを知っていることなど、バラしたくはないのです」
此処にいて、いないもの……?
口をパクパクさせながらアローナがそう問うと、
「しゃべれなくなる薬を飲まされましたね。
売り飛ばすのに都合がいいからでしょうね」
と言ったあとで、淡々と彼女は言ってきた。
「アローナ様、私は刺客です」
えっ? ホンモノの?
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