王は私にたぶらかされたいのでしょうか?
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広い廊下に飛び出すと、見張りに立っていた衛兵がギョッとした顔をする。 ジン様ーっ! と叫ぶが声が出ない。 気がついたら、横をシャナが走っている。 もっと早く走れるのではないかと思うが、アローナに合わせているようだ。 「雇ってくださったら、代わりに叫んで差し上げてもいいですよ」 いいっ。 なにかで音を立てるからっ、とアローナは口をぱくぱくさせて伝える。
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