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「ところで、王よ。
前王に差し出したアローナをそのまま嫁に欲しいそうだが」
と言うバルトの言葉に、
「は、はい」
とさすがのジンもかしこまったが、
「ああ、やるやる」
とバルトは軽くジンに言う。
「あんなヒヒじじいに……。
失礼、お前の父親だったな」
と軽く、ほんとうに軽く詫びたあとで、
「歳の離れたエロ大魔王なヒヒじじいに可愛い妹をやることにならなくてよかった」
と本音をもらす。
アローナは、……滅多に会わない妹ですけどね、と思いながらも、ちょっと嬉しかった。
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