77人が本棚に入れています
本棚に追加
第一章 黄泉の使者
約300年続く大和王権がもうすぐ終わりを迎えようとしている事を、この時代を生きる者達はまだ知らずに日々を過ごしている中。
一つの物語が今、目を覚ましたようにプロローグを書き始めていた。
それは歴史上最も有名と言っても過言ではない彼が、この国で初めて『志能便』を起用したという伝説が基となるのか。
それとも長年無自覚に想い続けていた、淡い初恋の再燃が鍵となるのか。
はたまた、その両方か。
いずれにしても、それは淡く儚く。
そして――。
最初のコメントを投稿しよう!