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いくら幼なじみとはいえ、まさか高校まで同じになるとは思わない。
とはいえ、言わなきゃバレなければ大丈夫であろうと思っていたが、中学からの同級生にバラされたのは、俺の考えが甘かったらしい。
「いいなぁ、しかも小学校からの同級生って、マンガじゃん」
いつの間にか吉田と里中がプレイヤーチェンジしている。
「マンガみたいに甘くはないけどな」
高校に入ってから会話などほとんどしていない。入学してから間もなくと、時々の事務的な内容のやりとり程度だ。
不意に小さい頃を思い出してしまうけど、知らぬ間にできてしまった距離や壁が、生々しくそしてリアルに俺達を遮った。
だから、考えることはやめた。ただ、同じクラスでいられるだけで十分だ。
そう思うようにしたら、不思議と余計な感情を抱かなくなった。
スッキリはしないけど、これでいい。これでいいんだ・・・。
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