1人が本棚に入れています
本棚に追加
と、不意に窓がガタガタと音を立てた。
こんな風強かったか?
少し待つと、今度はドンドンと音がする。
試しにカーテンを開くと、そこにはいおらが立っていた。慌てて窓を開ける飛び込んでくる。
「LINEしたのに見てないでしょ」
え?と急いでLINE開くと、
『いる?』
『おーい』
『いるのは分かってんだぞー』
という3件のメッセージと、1件の不在着信の通知が来ていた。
やべ、どうせ連絡取らないと思って通知オフにしてたの忘れてた。
というか、3件目のメッセージは借金の取り立てかなにかか?
「ごめん」
「別にいいけどさ」
そう言いながら、彼女は部屋を見回しながら、俺のベッドに腰掛ける。
「あんま変わってない?」
「覚えてんのか?」
いおらが最後に来たのは、確か中学1年の頃。まだ、小学生の感覚が抜けきらないまま、テスト勉強とか一緒にしていた気がする。
「微妙に覚えてる」
曖昧に答えながら、彼女はそのまま体を横にした。
最初のコメントを投稿しよう!