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「おれ…わたしなんて、おじさん認識されて当然ですよ」
「そんな…!」
己れの血を分けた子が、
『絶対私のいい旦那さんになってくれる(かもしれない)人』
にあやされる様を目の当たりにして、自らの近い将来を見た気がした女性がときめくままに感涙していると、
「コウちゃんばっかり、ずるーい!」
「あたしもしてーっ」
「ぼくもっ、ぼくも!」
「オッケー。 順番に、ね?」
次から次と楓馬の足元に群がってかた子供たちに、
『結婚相手としては高物件』
だとママ友たちの間で噂されている好青年を、あっという間に拐われてしまったのだった。
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