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男の子はペットの犬をうらやましがる
男の子は、まだ小学生。
大好きなお母さんがペットの犬を可愛がっていると、男の子はソワソワします。
どうして?
自分は勉強や習い事をしないといけない、それに比べてペットの犬は何もしないのにナデナデしてもらっている。
そう男の子は考えます。
ある晩のこと。男の子は真夜中に目が覚めました。ベッドから出ると、自分が両手両足で歩いていることに気が付きます。
鏡で自分の姿を見る男の子。そこには犬になっている男の子が映っていました。
わんわん!
言葉を言ったのに犬の叫び声です。
向こうからペットの犬がやって来ました。
わんわん!
わんわん!
男の子がどうしよう、そう思った時です。
大好きなお母さんがやって来ました。
お母さんは犬になっている男の子とペットの犬を両手に抱き抱えました。
わんわん! くうーん。
男の子が悲しい気持ちになった所で。
「さて、私の魔法が間違っていたようね?」
大好きなお母さんは魔法使い? そう男の子は考えます。すると、男の子は人の姿に戻りました。
「お母さん? 魔法使いだったの?」
「さあ? なんのことかしらね?」
男の子はわんわんになりたい、ではなくて魔法使いになりたいと思います。
けれども、男の子はもう眠たくて仕方がありません。
ベッドに横たわる男の子は大好きなお母さんにナデナデしてもらって眠りにつきましたとさ。
終わり
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