19人が本棚に入れています
本棚に追加
———ズボッ!!!
「かっ…!!!」
金田の顔が歪む。
牛田の指が、どこに収まったのか。
音と、金田の表情から察してほしい。
そう、牛田の指は……。
いや、ここは言及すべきではない。
少なくとも、牛田の指が、2本同時に、しかも、マッハの勢いで……。
男性諸君、考えただけでも冷や汗が出るであろう。
牛田の指は、綺麗に収まってしまったのであった。
流石に警官も神田も目を見開いた。
気づいていないのは、亀田だけである。
「え〜??なになに??」
そう言って振り返った亀田に、史上最悪の悲劇が降りかかる。
「ゔゔゔゔゔぉぉぉぉぉぉぉ!!??」
ケツの状況に発狂した金田が、浣腸の形にしたままの手を、上に振り上げたのだ。
———ずゔぉっ!!
金田の時よりも嫌な音がする。
目を見開く亀田。
「「うぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」」
牢獄に響く二人の絶叫。
張本人の牛田は、真っ青な顔をし、神田は、目を見開いて口をあんぐり開けている。
警官に至っては、史上最高に吐きそうな顔をしていた。
信号機の色をした3人が、繋がっている。
しゃがんだ牛田、中腰の金田、前のめりで泡を吹いている亀田。
さながら芸術作品だった。
ホモという人間を超えた生物の作る、一種の奇跡であった。
彼らは、フリーズしたまま、断末魔を上げ、繋がっている。
最初のコメントを投稿しよう!