ホモ

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———ズボッ!!! 「かっ…!!!」 金田の顔が歪む。 牛田の指が、どこに収まったのか。 音と、金田の表情から察してほしい。 そう、牛田の指は……。 いや、ここは言及すべきではない。 少なくとも、牛田の指が、2本同時に、しかも、マッハの勢いで……。 男性諸君、考えただけでも冷や汗が出るであろう。 牛田の指は、綺麗に収まってしまったのであった。 流石に警官も神田も目を見開いた。 気づいていないのは、亀田だけである。 「え〜??なになに??」 そう言って振り返った亀田に、史上最悪の悲劇が降りかかる。 「ゔゔゔゔゔぉぉぉぉぉぉぉ!!??」 ケツの状況に発狂した金田が、浣腸の形にしたままの手を、上に振り上げたのだ。 ———ずゔぉっ!! 金田の時よりも嫌な音がする。 目を見開く亀田。 「「うぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」」 牢獄に響く二人の絶叫。 張本人の牛田は、真っ青な顔をし、神田は、目を見開いて口をあんぐり開けている。 警官に至っては、史上最高に吐きそうな顔をしていた。 信号機の色をした3人が、繋がっている。 しゃがんだ牛田、中腰の金田、前のめりで泡を吹いている亀田。 さながら芸術作品だった。 ホモという人間を超えた生物の作る、一種の奇跡であった。 彼らは、フリーズしたまま、断末魔を上げ、繋がっている。
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