ホモ

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「ちなみに、給料は時給22円である!」 「「「「ごほっ…!!」」」」 この賃金は明らかに違法であるが、世の常識のかけらもないホモたちは、全く気づいていない様子である。 「階級が上がれば給料も上がる。そうそう、ホモ01、貴様は階級が2であったな。お前の給料は、時給22円と中濃ソースだ。」 「うおっほんうおっほん!!」 満足げな神田、通称ホモ01。 妬ましげなホモ×3のねっとりした視線。 「今からは自由時間だ。各自、明後日の仕事に備えておくように。以上!」 「「「「あいあい、さー。」」」」 咳の治ったホモたちの幼稚園児のような返事に、あからさまに嫌悪感を示し、警官はくるりと背を向ける。 もう、あと1分たりともこのホモたちと一緒にいたくない。 その悲痛な心の叫びが警官の背中から滲み出ていた。 …………もっとも、ホモたちは気づいていないが。 かくして、ホモたちは、明日から働くことになった———。
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