ホモ

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金田は怯えながら、自分の運命のタイムリミットが迫ってくるのを待つ事しか出来なかった。 そして、ついに金田の番だ。 警官からは、泣きたくなる様な恐ろしいオーラが出ている。首を掴まれ(爪が食い込んで痛い)、跪かされた。 さっき部屋に入った時は気づかなかったが、オレンジ色の小さな箱がある。 そこには、[食器用洗剤 フレッシュオレンジの香り]と書かれている。警官が箱を開けると、洗剤の粉を掴み、金田に投げつけた。 いきなりだった為、目や口に入ってしまう。 金田の目から、涙が溢れた。しかし、本当の地獄はここからである。 デッキブラシの出番だ。ゴシゴシと音を立てて体が擦られる。背中ならまだしも、顔を擦られた時は首を折って死のうかと思ったくらいだ。 仕上げに冷水。擦られすぎて熱くなった体には、想像を絶する冷たさだった。 金田は、かすれた断末魔を上げ、力尽きた。 「終わりだ。とっとと立て」 涙を拭う気力も無い状態で立ち上がると、とんでもない光景が目に入った。神田と牛田が、いつの間にか手を繋いでいる。その時、金田は察した。 (あの二人、付き合ってるな!) これぞ、ホモの専売特許だ。 「お前ら!いつの間にそんな仲になったんだよ!」 「え~?さっきだよ~!」 その時である。 「やめろぉおおおお!」 警官がホースを構え、その口を指で押さえながら冷水を撒き散らした。威力を増した冷水のレーザーは、無差別に襲いかかる。 「痛い痛い痛い冷たい冷たい冷たい」 「ここではホモ活動禁止だっ!」 そして、何とか警官から逃げきると、服を持って牢屋へと戻る。
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