38人が本棚に入れています
本棚に追加
貴方だけ
「ええ、俺だってそうです。あの時、正嗣さんに吊り橋効果】って言われて…納得できなかったけど、否定もできなかった」
『あの時は悪かった…俺が弱いばっかりに…』
「もういいんです、吊り橋効果だったとしてもどうでもいい。今、貴方を愛してるしこうして一緒にいる。それが全てですから」
『智史…寂しかったし、辛かったけど俺たちには必要な時間だった。もう悩まないし怖くもない』
「そうですね…あの、正嗣さんは俺の事…心配してました?」
『そりゃな、周りは美男美女ばっかりだろうし…彼女ができた時は、諦めるつもりだった…男は…俺以外には無いだろうと思ってたから…向こうでも、モテただろ?』
「まぁ、確かに…どちらにも」
『何も…無かったのか?あっ、いや…いい、聞かないでおく』
「ふふ…」
『やっぱり、何かあったか?』
「聞かないんでしょう?」
『言えないことがあったんだな…』
あまりにも可愛くシュンとするから
「何もありませんよ?俺の中にはずっと貴方しかいなかった」
最初のコメントを投稿しよう!