3人が本棚に入れています
本棚に追加
「ごめんな、美羽。お父さん、なんか、役に立たなくて……」
「いや、立ちすぎたんだよ」
あたしは、お父さんを慰めた。
「うん、わかった。お父さん、元のお父さんに戻るよ」
翌日から、お父さんは、今までのお父さんになった。
サイボーグのハイスペックは、封印した。
そのお父さんが、会社に出掛ける時に振り返って、また恥ずかしそうに言った。
「でも、サイボーグのお父さん、ちょっと、カッコ良かっただろ?」
「まあね」
あたしは、苦笑しながら、そう答えたのだった。
END
最初のコメントを投稿しよう!