chapter 4 フェイクな花嫁

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二人が偽装結婚を契約してから すべての物事が慌しく進んだ  大和の弁護士達は大和の遺産相続の期限 ギリギリまでフル回転で時間外まで働いた 今回の結婚式を皮切りにディアマンテ海運傘下 秘蔵の韓国発のブライダル事業部 (ミラージュ・ブライダルウエディング)の 初の日本進出お披露目のため ミラージュのウェディングプランナー達は 10年に一度規模の大和達の結婚式を開催するため夜を 徹して計画を練った 上流階級と権力者と裕福層は 誰もがディアマンテの新しい 冠婚葬祭事業に注目しているため 自分の結婚式がこんなに風に世間の注目を浴びるのは 大和は当然の想定内だったので どうせなら盛大にやってこの機会を利用して ディアマンテの存在を世界中に知らしめてやろうと 考えていた そんなものだから ディアマンテブライダル事業部の特別結婚式場は ディアマンテ本社の港の近くに以前から 建築されていた海の見える丘の 「聖レイチェル教会」で行われ とても天気の良い吉日の今日 東京、関西、韓国の三つの都市本社で この式の中継ライブが始まろうとしていた さらに二人は式と披露宴が終わるとメインの ディアマンテブライダルプロモーション 豪華客船クイーン・マリーナ号での 約5日間の新婚旅行へ繰り出すので ここまで中継と報道陣は二人を追いかけることになる 大和と杏奈の式典に招待されたのは約200人 となっていたが実際は独身で悪名高い海運王の 結婚式というので波止場は見物人でごったがえした
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