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しかし自分だって健康な男だ
いくら契約で彼女に手を出さないと決めた所で
隣の部屋で思いの外魅力的な彼女を思って
悶々として眠れない日々を過ごすとは
思いもよらなかった
そしてそのパワーを仕事に打ち込んでいるのは
なんとも健康的とはいえない
これまで必死に自制心を保ってきた大和も
そろそろ限界だ
しかしあのウサギは自分が少しでも触ると
真っ赤になって飛び上がって逃げる
・・・・婚約していたというが・・・
もしかしたら彼女の無垢さはあまりにも
男性経験が少ないのではないだろうか・・・・
そうだとしたら彼女があれほど儚げで
一部の心を閉ざしているのが理解できる
どう言うわけか色気に欠けた
薄い水に包まれたようなよそよそしさがあるせいだ
彼女を見ていると
その生娘のような硬さを
どうにかして突き崩したい気分にさせられる
そのとらえどころのない
雰囲気に大和は魅了され
日に日に彼女の事が頭から離れなくなっていた
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