chapter 6 太陽と風に抱かれて

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そして杏奈はしばらく工房の若い弟子達とキクエとで カラーの見本のタブレットを見ながら オリジナルのデザインカラーを決めた 今まで既製品しか購入したことがない杏奈にとって 初めてアクセサリーをデザインする所から 完成までさらには宣伝や販売までの行程を 学べたのは杏奈にとって素晴らしい経験になった とても有意義な時間だった こんな経験も大和と結婚していなかったら 味わえなかったと彼に感謝したぐらいだ しばらくすると海洋学を学んでいる ホノカも加わって杏奈は時間が経つのも忘れて楽しんだ 楽しく過ごしているうちに キクエがこれまた自分がデザインした 美しい腕時計を見て昼休みだと宣言した 「ここから歩いてすぐの所に美味しいシーフード を出すレストランがあるから予約したわ 海老のガーリックシュリンプはほっぺが落ちるわよ」 「素敵!」 キクエが言った通り そこのシーフード料理の味は折り紙付きで よく繁盛している家族経営の店だった
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