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さっきから彼にずっと耳たぶを揉み揉みされ
軽く引っ張ったり
いじくりまわされている
「スライムみたいだ」
そして彼の大きな手がむき出しのうなじに
置かれるのを感じ杏奈は動揺してびくっとした
さらに彼はV字になっている襟ぐりの鎖骨を
人差し指で撫で出した
もはや杏奈は緊張で脇に汗をかいていた
・・・まさか・・・
これ以上手が下にいかないよね?
杏奈のピンクのトップスは伸縮性の良い素材で
今はハッキリ胸の形があらわになっている
健康的で良いと思っていたファッションが
大和の視線に貫かれると
途端に淫らで恥ずかしいものに変わった
今は彼は臆することなく杏奈の胸を見つめている
彼は・・・
何を考えているのかしら・・・
私の胸が小さいとか?
あのブラジャーだったらもっと胸が大きく見えたのに
ああ・・・
あっちにすればよかった・・・・
彼に見つめられ神経がひどく高ぶり
体内を流れる血の勢いがぐんと増した
「帰りの車を呼ぶ必要はないよ 」
彼は言った
「・・・・どうして?
またお仕事に戻られるのじゃないの?」
「そのつもりだったけど・・・・
もう君を連れてこのまま帰ろうかなと思うのだけど・・・・
どうだろう?」
彼の声音には杏奈と一緒にいたいと思わせる様な響きがあった
もしかしたら彼は自分を迎えに来てくれたのかしら・・・
杏奈の胸はこれ以上ない程きゅんとした
「それはよい考えね 」
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