chapter 6 太陽と風に抱かれて

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さっきから彼にずっと耳たぶを揉み揉みされ 軽く引っ張ったり いじくりまわされている 「スライムみたいだ」 そして彼の大きな手がむき出しのうなじに 置かれるのを感じ杏奈は動揺してびくっとした さらに彼はV字になっている襟ぐりの鎖骨を 人差し指で撫で出した もはや杏奈は緊張で脇に汗をかいていた ・・・まさか・・・ これ以上手が下にいかないよね? 杏奈のピンクのトップスは伸縮性の良い素材で 今はハッキリ胸の形があらわになっている 健康的で良いと思っていたファッションが 大和の視線に貫かれると 途端に淫らで恥ずかしいものに変わった 今は彼は臆することなく杏奈の胸を見つめている 彼は・・・ 何を考えているのかしら・・・ 私の胸が小さいとか? あのブラジャーだったらもっと胸が大きく見えたのに ああ・・・ あっちにすればよかった・・・・ 彼に見つめられ神経がひどく高ぶり 体内を流れる血の勢いがぐんと増した 「帰りの車を呼ぶ必要はないよ 」 彼は言った   「・・・・どうして? またお仕事に戻られるのじゃないの?」 「そのつもりだったけど・・・・ もう君を連れてこのまま帰ろうかなと思うのだけど・・・・ どうだろう?」 彼の声音には杏奈と一緒にいたいと思わせる様な響きがあった もしかしたら彼は自分を迎えに来てくれたのかしら・・・ 杏奈の胸はこれ以上ない程きゅんとした 「それはよい考えね 」
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