chapter7 愛が生まれた日

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・・・・・・ 大和は今やイライラして天井の白い 木目をじっと睨みつけていた 肩の痛みは一向に引く気配は無く 杏奈が着替えを手伝ってくれるのがありがたかった 出来る限り自力で何とかしようと思っても すぐに疲れてしまうのだ シルクの紺色の半袖のパジャマを着せて ボタンは第三まで開けて ほとんどはだけている 「ありがとう」 そう杏奈に言い終わる頃には 体力もすっかり消耗して 今は吐き気まで襲ってきている 大和はうめき声をあげならベッドに仰向けになった 杏奈が掛け布団を胸のあたりまで引き上げてくれる 見つめてくる瞳は不安と何だかよくわからない 感情で潤んでいる 「研究所の監督さんや 現場スタッフさんが表で待っています・・・ 入ってもらいますか?」 「入れてくれ 」 杏奈が反射的に大和の方へ手を伸ばしかけ そしてためらう・・・ 彼女は好意と遠慮の中で揺れている まるで激しく求めている何かに懸命に 抵抗しているようだ だが結局彼女は手を伸ばし大和の額を冷たい手で触った 熱があるか確かめている 「あまり長く話し込まないでください・・・ 今は休息が必要なのですから・・・ すぐに夕食をお持ちしますね ベッドの中で食べれる何かを健さんと相談します」 「腹は減ってない」 その言葉を無視して寝室を出て行く 杏奈を見つめながら大和は笑みを浮かべた 彼女の事だ 自分が何か食べるまでは絶対あきらめないだろう
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