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首筋から鎖骨・・・
盛り上がった汗がたまった胸の真ん中の
筋を拭いてくれている度に
彼女の思いが伝わってくるようだ
今は頬どころか耳まで赤くなり・・・
おしぼりを持つ手が震えている
もしかして・・・・・
こんなに間近に男の裸を見たことがないのだろうか・・・
大和は首をひねった
彼女の元婚約者はいったいどんな男だったのだろう?
そしていつの間にか大和も彼女の緊張が
うつったのか自然と脈が速くなってしまう
最後に女性にふれたのはいつだったか・・・・
静かな寝室で杏奈が自分の胸の上に身をかがめ
真剣な表情で体を拭いている
それは酷くエロティックな行為に思えた
室内はバラの香りと杏奈のシャンプーの
女性的な香りで包まれている
部屋の気温が妙に熱く感じ
腰から下は掛け布団に覆われているが
それでもこれ以上杏奈の手が下に来たら
大和の下半身が硬く勃起しているのに気づかれてしまう
「これをお富さんが・・・・
肩の腫れに効くそうです 」
そう言った杏奈の両手には
アロエを擦り込んだガーゼが広げられていた
杏奈が彼の背に手を置いて起こし
昨日より二倍腫れあがっている肩にアロエガーゼを
張り付けた
ハァ~・・・
「気持ち良いな・・・・」
大和が目を閉じてため息をついた
「腫れが引くといいのですが・・
さぞかし痛いでしょう・・・
ガーゼがずれないように包帯を巻きますね」
今の彼女は大和に抱き着くような感じで
背中の包帯の巻き終わりを手探りしている
杏奈の呼吸が裸の大和の肌にかかる
大和はもう限界だと思った
杏奈の甘い香りに
ベッドに半裸の自分・・・
日ごろの理性はあっと言う間に本能にかき消されてしまった
大和は杏奈の肩にずしっと体重をかけてもたれた
痛くない方の手を杏奈の腰にあてて引き寄せる
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