24人が本棚に入れています
本棚に追加
/159ページ
大門一子でございます
「社長。コーヒーが入りましたよ」
「うん。ありがとう、工」
嗚呼。
素晴らしい朝の始まりだわ。
私の勤める会社の社長、飯塚真春さんは、まだあどけなさが残る美少年。それなのに23歳の若さで、年商1億以上もの会社を経営している。
そしてもう1人の従業員、社長秘書の恵比寿工さんは、見た目がとても凛々しくてめちゃくちゃ男前。しかもイケボで高身長。
この2人が並ぶと、もう!もう!
こんな素敵な2人を毎日見てるおかげで、私の過去の、辛い恋愛なんてちっぽけすぎて、綺麗さっぱり忘れたわよッ!
私、やっぱりこの会社に転職して良かった!
「いちごさんもどうぞ」
嬉しい。
恵比寿さんが、私にまでコーヒーを淹れてくれた。
「あ!すみませんッ!本当なら私が淹れなくてはいけないのにッ!」
「いえ。もう直ぐ銀行に行く時間ですよね。準備もあるでしょうから気にしないで下さい」
ううッ!
恵比寿さんの素敵な声と敬語に、私、もう、もうッ!
朝から、孕んでしまいそうです。
はぁ。はぁ。
ある意味、情緒不安定になる。
最初のコメントを投稿しよう!